プレーンシェード いろいろ
最近、ずいぶん多く見られるようになったのが、ローマンシェードの“プレーンシェード”という種類です。
普通のカーテンは左右に開け閉めしますが、ローマンシェードは上下にたたんで開閉します。メカが生地と一体で作られていますので、カーテンのようにレールを用意する必要はありません。厚地でもレースでも生地のタイプを注意すればいろんなシェードが作れます。
シェードもカーテンと同じで、ドレープが仕上がりを左右します。使う生地によって全くイメージと違った仕上がりになりますので、お店のスタッフとよく相談してください。 プレーンシェードの場合、ストライプ柄や大柄の生地にすると、アクセントになって、より引き立ちます。また、普通のカーテンに比べると少しだけ面倒ですが、他のローマンシェードに比べるとクリーニングで生地を取り外すのも、そんなに難しくありません。
タイプは、シングルとダブル、メカ仕様はドラム式とコード式がありますが、大きな窓にはドラム式を。ドラム式にも種類があって、下ろすときにゆっくりと同じ速度で下りてくるメカが 現在では主流。 小窓はコード式でいいと思います。お値段もドラム式の方が高いですので・・・。
それともう1つ注意していただきたいのが、最近ずいぶん安いシェードの広告を見かけます。窓に取り付けてあると同じように見えますが、生地の裏側になっているメカ部分にずいぶん違いがあります。メカは長年使う物ですから、毎日の使い勝手もよく、耐久性のあるメカであるか確認してください。安いものにはそれだけのからくりがありますので、そういったこともシッカリ説明してくれるお店で相談してください。
プレーンシェードの種類と構造
●プレーンシェードの種類 |
プレーンシェードにシングルタイプとダブルタイプが有ります。
シングル TYPE シングルタイプは1つのメカにドレープ(厚地)か レース(薄地)のどちらかの生地をセットしたタイプ。 それぞれ カーテンと組み合わせて シェード+カーテンのダブルで使われる事が多い。 |
ダブル TYPE 1つの昇降メカにドレープ(厚地)とレース(薄地)の両方を セットしそれぞれを独自に昇降できるタイプ。 前幕をド レープ(厚地)、後幕はレース(薄地)、が一般的ですが逆 にセットすることもできます。 |
● 主な特徴(カーテンとの比較)
- ○スッキリとした印象でコンパクトに収まり場所をとらない。
- ○上下に昇降するので全閉しなくても太陽光を遮ることができる。
- ○フラットなので柄が映える。
- ○カーテンより少し価格が高い
- ○洗濯時の生地の脱着が面倒。(最近はかなり改善されている)
●プレーンシェードの構造
基本的な構造は ダブル シングル共同じです。
メカ部分と幕体(生地)から成っており脱着できるようになっていて
生地を洗ったり 交換する事が出来ます。
箱形或いは平板状のヘッドレールの前面にマジックテープが着いていて フラツトに縫製した幕体の上部にもマジックテープが縫い付けてあり、”バリバリッ” と剥がし メカから幕体がはずれるようになっています。 |
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サイズに応じた本数のリングテープ (昇降コードを通すリングが付いたテープ)が縫い付けてあります。リングはプラスチック製 なので破損しやすいですが簡単に交換できます。 |
ボトム部分はウエイトバー(おもり )が入るように なっています。 口が開いていて抜けるようになっています |
リングテープの下端に付いている「コードホルダー」 昇降コードと幕体を連結する部材です。 重要な部材ですが経年劣化による破損が一番多い部品でもあります。交換は簡単にできますので破損した場合 部材を最寄りのショップなどに持ち込んで取り寄せしてもらいましょう。 ※コードホルダ(コードアジャスタ)には2種類有り巻きつけタイプは下図 巻きつけタイプの場合は生地を取り外す前に上図の場所に印を付けておくと元に戻す際の 目印になりセッティングがラクに行えます。 |
●操作と取付
プレーンシェードはフラットな生地をタタミ上げて開閉します。本体横より
チェーン又はコードが垂れ下がっていて、これを引っ張る事で操作します。チェーンの方をドラム式
コードの方をコード式といいます。
生地をタタミ上げますのでタタミ上げた分が上部で残ります。これをタタミ代と言います。
また畳んでいく間隔(ピッチ)が 15cm、 20cm、 30cm、均等、が有り仕様を選ぶこともできます。
15cmピッチ |
20cmピッチ |
30cmピッチ |
15cm 20cmピッチの場合 タタミ代 ”A” は、小さくなりますが たたむ枚数が増えるため ”B”は、分厚くなります。
30cmピッチの場合はその逆になりますので、使用生地や取り付け場所に応じてピッチを選ぶことをお勧めします。
タタミ代 |
シェードには2種類の取付位置があり、取付場所の状況を見ながらお打合せして決めています。
取付に際してはまず ブラケット(L型の金具)を木枠又は壁面にビス止めしそこに本体(ヘッドレール)を
はめ込みます(”カチッ”と音がしてロックされます)。取り外す際はブラケットに付いているプラスチックのボタンを押すとロックが解除され外れる仕組みになっています。
●正面付け。
四方窓枠を覆うように取り付けます。 | タタミ代分を上へ上げて取り付ける事で生地が窓に掛からない。 取り付けの際は下地を確認しておく事が必要。 |
●天井付け。
窓枠の内側に取り付けます。 | 窓枠内にキッチリ収まりよりスッキリとした印象になりますが、 ドレープ(厚地)生地の場合タタミ代が開口部を塞いでしまう。 |
プレーンシェードのメカ
プレーンシェードには、シングル ダブルを問わず 昇降コードを巻き上げる ”ドラム式”
昇降コードをひっぱり上げる”コード式”があります。国内カーテンメーカーが販売しているプレーンシェードには ブラインドメーカーの タチカワ、トーソー、ニチベイこの3社いずれかのメカが使われいます。それぞれ若干の仕様の違いはありますが、操作性 耐久性などほぼ差はありません。またメカ単体(メカキット)の販売もされておりますし 部材の調達も容易です。プレーンシェードのメカにはプラスチック部品が多々使われています。窓際と言う過酷な状況下で毎日の使用となりますので 劣化による部材の破損などもよくあり部品調達のしやすい上記3社の物であるか確認しておくと良いでしょう。
●ドラム式のしくみ
箱形のレールの中に上記写真のような巻き取りドラムが昇降コードの本数分入っています。
そのドラムの中をシャフトが貫通していて 操作チェーンを引く事でシャフトとドラムが回転して巻き取る仕組み。
下ろす時は軽くチェーンを1回引くとクラッチが解除されゆっくりと降りて行きます。
ドラム式の場合、この降下時に障害物に当たるなどして降下バランスを崩すと巻き取りドラムの中でコードが絡まり
故障の原因となりますので注意が必要です。
● 主な特徴
- ○巻き上げる力が均等に掛かかり分散されるので操作感が軽い
- ○下ろす時も スピードコントローラーがついているのでチェーンから手を離してもゆっくり下りていく。
- ○操作系のコードが、チェーンが1本なのでみた目がすっきり 操作もしやすい。
- ○生地、メカ、昇降コードなどに負担がかからないので故障が少なく長く使える。
- ○コード式に比べ価格が少し高い。
●コード式のしくみ
非常に簡単な造りです。上図のように平型レールで昇降コードが露出したタイプと箱形レールで昇降コードが隠れているタイプが有ります。
どちらもレールにコードを通すガイドが付いていて昇降コードを1点に集めてきます
集めてきた昇降コードはストッパーの中を通り出てきたところでひとまとめにして結んであります。
そのひとまとめしたコードを引っ張り上げてストッパーで止めると言う仕組みです。
コード式では、このストッパーが消耗します。バネ式になっていて バネがへたってくるとストップがきかなくなります。部品交換で対応できますが、ユーザーでの対応は難しく修理依頼となります。
製品サイズが幅90センチ高さ120センチを超えると操作感が重たくなり 上記の様な不具合も起こりやすくなりますのでこれからプレーンシェードの購入を予定されている方にはドラム式をおすすめします。
また現在コード式のメカをお使いの方でも幕体(生地)はそのままでメカのみをドラム式に交換することも可能ですのでご検討されてはいかがでしょうか。
● 主な特徴
- ○サイズが大きくなると操作感が重く コードの本数も増えごちゃごちゃした感じになり操作しにくい。
- ○引っ張り上げる力が一点(ストッパー)に集中し、昇降コードのひも切れやストッパーに負担が掛かり操作不良や故障を起こしやすい。
- ○ドラム式に比べ価格が安い。
幕体(生地)の脱着
メカから幕体をに取りはずす。 |
@まず シェードを下ろした状態にします。 | |
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Aコードホルダーから昇降コードをはずす。 |
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幕体からコードホルダーもはずす。 |
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Bウエイトバーを抜く | |
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C幕体をレールから剥がす。 | |
剥がすと 昇降コードは | 自然に抜けます。 |
〈注意〉 幕体をはずした後、コード式は画像のように昇降コードを縛っておきましょう。 またコード式 ドラム式を問わず、はずした後は操作コードを動かさないように! トラブルの原因となりますので・・・・・。 |
幕体をメカに取り付ける。 |
@レールに張り付ける。 | |
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A昇降コードをリングに通す。 |
上からでも横からでも通せます。 |
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Bボトムバーを入れます。 | |
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Cコードホルダーに昇降コードをはめます。 |